シェフのグルメ通信-食材編
第3回 『トリュフ』
第3回 『トリュフ』
お話は、3大珍味の『トリュフ』へと進みます。フォアグラは人間が作り出した至宝、キャビアは人間が見つけ出した至宝と言うなら、トリュフは自然が作り上げた至宝といえるでしょう。-入門編-
トリュフは和名で西洋松露(しょうろ)と呼びキノコの仲間になります。ならの木やかしの木の根元に自生し土の中に隠れています。松茸同様、人工栽培ができず自然にしかできません。
【グルメトーク入門編】
「トリュフと言えば、料理のトリュフより、トリュフチョコレートの方が先に頭に浮かんでしまいます。という人もかなりの食材通です。トリュフチョコレートはその名の通り、チョコレートクリームをトリュフの形に見立てて作ったものです。」
-中級編-
トリュフは土の中にあるため、人の目で見つけることができません。そのため、訓練された豚や犬の収嗅覚に頼って収穫しています。形はいびつな丸形で黒褐色か黒色をしています。断面は大理石様の斑文があるものもあり、トリュフ独特の強い芳香を放っています。
【グルメトーク中級編】
「トリュフはその黒色と高貴な芳香から『黒いダイヤモンド』と呼ばれているんだ。フランスの黒トリュフが有名だけど、イタリア産の白トリュフも黒トリュフ以上に高価な食材なんだ」
-上級編-
トリュフの命は何といってもその香りにあるます。11月〜3月が収穫期で、フレッシュトリュフ(生)は少量でもとても強い芳香があります。ビン詰めで購入されることが多く、温めたほうがより香りが引き立ちます。トリュフの香りを移したトリュフジュースや、香りのエッセンスのオイルなどもあります。
【グルメトーク上級編】
「フレッシュのトリュフを卵と一緒に置いておくと、卵にトリュフの香りが移りほどで、その卵で作るオムレツはとても香り高く美味しいと言われているんだ。それからロッシーニ風という名ついた料理は、3大珍味のフォアグラとトリュフとを組み合わせた料理でとても、ぜいたくな料理なんだ。」
3大珍味(フォアグラ・キャビア・トリュフ)のお話はここまでです。
次回はいよいよカキのお話です♪ヤマライのカキの美味しさのヒミツが分かります。