Chez Yamarai シェ ヤマライ

広島市江波山公園のフランス料理店

お問い合わせは TEL 082-294-1200

シェフのグルメ通信-食材編

第4回 『広島カキのお話(1)』

シェ・ヤマライと言えばオイスターヴァリエ。オイスターヴァリエと言えばシェ・ヤマライ。
と言われるほどにヤマライにとってカキは最重要の食材です。

オイスターヴァリエは殻の中に白ワインで下味をつけたカキを入れ、5種類の違った味わいのトッピングをのせ、オーブンで焼いた料理です。一つ一つの料理はとてもシンプルでフランス料理の古典とも言える料理ですが、それぞれ特徴ある味わいを一皿に盛り込んだところが、オイスターヴァリエの価値を高めたところです。

シンプルなゆえにカキの味そのものが一番大切です。

シェ・ヤマライのカキは江波の「米田海産」さんの純粋広島カキをこだわって使い続けています。火をしっかり通しても縮みが少なく味わいが優しいのが米田海産さんのカキの最も特筆すべきところで、オイスターヴァリエ用に選りすぐったカキを使わさせていただいています。

詳しくはホームページ内の『カキQ&A』を見てください。


今回は広島カキについてと家庭でのカキ料理のポイントを少しお話します。

『広島かき』

広島は全国で一番カキ養殖がさかんで、生産量は全国生産の6割を超えるまさにカキの王国です。ところで「広島カキ」と言うのはいったい何でしょう。広い意味で言えば広島で生産されたカキということですが、 純粋広島カキと言うことになると、これはなかなか難しい話です。といのもカキ養殖は自然相手ですから自然環境の影響をまともに受けます。

いくら波の穏やかな瀬戸内海といえども、大型台風などで甚大な被害を受けるとカキも壊滅的被害になります。そうなると稚貝が少なくなり広島カキがいなくなるということになります。そういう時は被害の少なかった地方から稚貝を譲り受けることになるます。これは、安定した職を考えるととても大切なことですが一方で雑交の問題も起こります。純粋種を守るとは稚貝をいかに守り育てるかというこに他なりません。

ただ、海の中に境界はありませんから自然に雑交も起こります。米田海産さんはできるだけ広島の純粋な稚貝守り、育てています。広島カキの味の特徴はバランスの良さにあります。身は適度な歯ごたえがあり、ふくよかな中にも自然の荒々しさも合わせ持ちます。他の地方、例えば三陸地方のカキは非常に透明感のある味わいがあります。

カキは成育環境により味の特徴が違いますので「育ての海」の味ということもできますが、広島カキの特徴を端的に表すのはやはり広島の純粋種「生粋の味」ということかもしれません。

次回は広島カキ第2弾として、家庭でのカキ料理についてお話します。

【営業時間】
Lunch 12:00〜14:30(ラストオーダー 14:00)
Dinner 17:30〜22:00(ラストオーダー 21:00)
[ 日曜日は 〜21:00(ラストオーダー20:00) ]

【定休日】
火曜日 (変更有り)

【住所】
〒730-0835
広島市中区江波南1-40-2(江波山公園内)
【席数】
30席 (貸切パーティー可)

【カード使用可】
VISA JCB MasterCard American Express Diners NICOS

【ご予約・お問い合わせ】
TEL 082-294-1200
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※店内禁煙