Chez Yamarai シェ ヤマライ

広島市江波山公園のフランス料理店

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シェフのグルメ通信-食材編

第5回 『広島カキのお話(2)〜家庭でのカキ料理のお話〜』

カキはヤマライの屋台骨を支える食材ですので、どうしてもその良さを伝えたくて前回は少し硬いお話でしたが、今回は軟らかなお話をします。

前回広島カキは全国一の生産量を誇るとお話しましたが、実際に広島の家庭でカキを食べているのかということになると、意外と食べられていません。案外身近すぎる食材だからでしょうか?それと調理の幅が限られていることと、洗ったりするのが面倒というのもあるでしょう。そこでまず、家庭での下準備について

<カキを洗う編>
ヤマライでも真冬のカキ洗いは大変です。水は身を切るように冷たいし寒いしで、手の感覚がなくなります。でもこれは仕事だから。ところでカキはどれぐらい洗っているの?と時々聞かれます。

カキの状態にもよりますが、通常とてもきれいに洗います。

例えば水が透明になり、カキが”キュッキュッ”とするくらいまでです。「そんなに洗ったら味が抜けるよ」と冗談半分で言われますが、本当にきれいに洗います。こうすることで、海臭さは完全に抜けます。カキの中には透んだ海の香りだけが残ります。家庭で一番手間なのが洗いだと思います。

そこで簡単に。
①カキはボウルに出し、上から大めの塩をかけます。
②水道水を強めの流水にして1〜2分位カキをボウルの中で躍らせます。
③ザルにあげ、しっかり水気を切ります。

こうすると最初は強い塩水で汚れが落ち、そのうち塩水は完全になくなり最後は真水で洗うことになりきれいになるし手も汚れず冷たくなくカキの臭いも手につきません。

その後で、各料理用に準備します。例えばカキフライならペーパータオルでよりしっかり水気を切る。オーブン焼きなら軽く白ワインや清酒をからませるとかのように。

では実際の料理を作ってみましょう。
ヤマライのオイスターヴァリエを真似てみましょう。簡単に。

<グラタンを作ろう編>
①洗ったカキの水気をしっかり切り白ワイン(又は清酒)を少し振りかけて下味をつけます。
②・ベーコンとカクテルソース焼き
カクテルソースはトマトケチャップに少しの白ワインとレモン汁を加え塩コショウで味を調えます。カキ殻又は耐熱皿に①のカキをのせ、カクテルソースを掛けカキの大きさぐらいのベーコンスライスをのせ粉チーズを振ります。
・ピリ辛ペッパー焼き
カキ殻又は耐熱皿に①のカキをのせ、上からチリパウダー(又は七味か一味唐辛子)と黒コショウをたっぷりかけます。それにテーブルバター(有塩バター)をのせパン粉を振ります。
・チーズ焼き
カキ殻又は耐熱皿に①のカキをのせ、とろけるチーズをのせます。
③オーブン(又はオーブントースター又は魚焼きグリル)の温度を180℃に調節し②のカキを入れ約10分〜15分焼く。グツグツとしてきて、きれいな泡が付けばOKです。

トッピングはなんでもOKです。大切なのはカキをしっかり洗うことです。そうすればヤマライと同じ味が楽しめると思います。是非、挑戦してみてください。

【営業時間】
Lunch 12:00〜14:30(ラストオーダー 14:00)
Dinner 17:30〜22:00(ラストオーダー 21:00)
[ 日曜日は 〜21:00(ラストオーダー20:00) ]

【定休日】
火曜日 (変更有り)

【住所】
〒730-0835
広島市中区江波南1-40-2(江波山公園内)
【席数】
30席 (貸切パーティー可)

【カード使用可】
VISA JCB MasterCard American Express Diners NICOS

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※ご予約は電話のみで受け付けております

※店内禁煙